この高性能な蒸留システムは広い範囲の物質を自動で精製あるいは分析する時に理想的な装置です。特に少量のサンプルに威力を発揮します。 一般的な用途は以下の通りです。
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原油の蒸留
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石油の精製
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エッセンシャルオイルなど有用成分の抽出
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高純度の分留
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溶剤のリサイクル
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真空蒸留
9600型は1リットルから一度に500リットルまで成分を分離できるように設計された高性能な精密蒸留システムです。
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高性能: このシステムは大気圧下で50理論プレートの分離能力を持っています。 従って分離が難しい物質でも高純度に分けることができます。
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あなたの用途にオーダーメイド: 9600型はあなたのニーズに合わせて製作できます。 自動、真空システム、フラクションコレクター、その他いろいろな付属装備を用意して、システムの中に組み入れることが可能です。 その結果、あなたの目的にぴったり合った装置となります。
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容易な操作: マイクロプロセッサーコントローラーは初めから終わりまでの運転を全て自動化し、蒸留運転に費やしていた時間と労力を最小限におさえます。 蒸留行程の条件設定が簡単なため、すぐにあなたを蒸留のエキスパートのように感じさせることでしょう。 加熱、成分の採取、回収完了時の運転停止など全て自動です。 お客さまの予算に応じて手動式も提供できます。
コントローラー
M690型コントローラーは通常行っている装置への監視に必要な時間を大幅に減らします。 50のメモリーからプログラムを1つ呼び出すだけで、あとはコントローラーまかせです。 各々のプログラムは8分画まで成分の分離が行えます。 そしてそれぞれの分画についてオープンカット温度、クローズカット温度、加熱率、帰還率、気液平衡時間の設定ができます。 コントローラーは蒸留運転中も条件設定を編集できる柔軟性があります。 回収完了時の運転停止も自動です。
真空制御システム
VAC1000型は50段圧力センサー、比例制御式バルブ、コールドトラップ、2段式真空ポンプなど装備した完全な真空制御システムです。0.1mmHgほどの強い真空度に到達できます。(VAC-1000-14)
この真空システムは全自動式あるいは手動式の蒸留装置のカラムにつけて使用できます。
フラクションコレクター
2個、4個あるいは8個架のフラクションコレクターが9600型に取り付けることができます。 フラクションは研究者が選択した蒸気温度に従って自動的に回収されます。 受け容器のサイズは100mlから200リットルまでいろいろあり、目盛り付きです。 手動式のフラクションコレクターもあります。
精密蒸留用のPCインターフェース
PCインターフェースは蒸留行程を外部のパソコンで制御することを可能にします。
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1000以上の蒸留プログラムを保存できます。
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運転中の蒸留の過程図表を表示できます。
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将来の使用、バリデーションのために蒸留データーを保管できます。
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時間対比で蒸気の温度、加熱ボイラーの温度をグラフ表示できます。
9600型溶剤リサイクル装置は2種類の蒸留カラムタイプで用意できます。 一つはスピニングバンド方式カラム、もう一つは充填材入りカラムタイプです。
両方の装置とも高純度の再生溶剤を生み出します。しかしながら留意すべき大切な違いがあります。
実に全ての溶剤はスピニングバンド方式の蒸留カラムでリサイクルできます。 スピニングバンドを使った蒸留は最も高性能な蒸留カラムとして評価され、従って生み出されるリサイクル液は可能な限りの最高純度の溶剤ということになります。 スピニングバンド方式の蒸留のもう一つの利点は極めて少ないホールドアップを実現していることです。 ホールドアップとは蒸留が完了した時に蒸留ラインに取り残される液量のことです。 複数の溶剤をリサイクルしても、少ないホールドアップのシステムなら異なった溶剤の運転間でもほとんどあるいは全く蒸留カラムの洗浄はしなくて良いということになります。
充填材入りカラムによる蒸留は広く知られていて、スピニングバンド方式より一般的に使われています。
充填剤入りカラムによる蒸留はスピニングバンド方式ほど高性能ではありませんが、多くの汎用溶剤に対しては十分に有用です。
スピニングバンド方式カラムの仕様
蒸留カラム
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標準加熱フラスコ
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操作タイプ
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最大分離能力 |
操液部 |
9600型
スピニング
バンド方式
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1, 5, 12,
22, 50
リットル
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全自動
手動
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50理論プレート
テフロン製バンド
大気圧下にて
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ガラス及び
テフロン
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充填材入りカラムの仕様
蒸留カラム
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加熱ボイラー |
操作タイプ |
最大分離能力
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操液部 |
9600型
充填剤入り
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1~500リットル
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全自動
手動
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15~30理論
プレート
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ガラス及び
テフロン、
ステンレス
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さらにスピニングバンド方式カラムと充填材入りカラムの違いについては次をクリックしてください。
溶剤リサイクルと蒸留についての日本語のホームページへリンク
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